グロースハックに関するTIPS総まとめ!- 名著「グロースハッカー」の読書メモ
グロースハックの基本から、DropboxやAirbnbなどグロースハックに関する豊富な事例に関して解説した名著「グロースハッカー」。
この本の書評などは素晴らしいものが他にあるので、自分はこの本に出てくる用語のなかで調べたもの、そしてグロースハックのTIPSになりそうなものをメモとして残しておきます。
目次
1.グロースハックの定義
2.PMF
3.ABテスト
4.バイラル係数
5.コホート分析
6.アクセス解析ツール
7.有名な海外のグロースハッカーのブログ
8.海外のグロースハックに関する有名なスライド
9.Airbnbのグロースハック
10.おまけ
1.グロースハックの定義
筆者であるライアン・ホリデイは、以下のように定義しています。
「グロースハッカーは、伝統的なマーケティング戦略を放棄し、検証・追跡・測定が可能なものだけを用いる。彼らの武器は、CMや宣伝や資金ではなく、電子メール、PPC、ブログ、、プラットフォーム APIだ。古い世代のマーケターが「ブランディング」や「マインドシェア」など漠然としたものを追い回している間、グロースハッカーはひたすらユーザーと成長とを追跡する。そして、戦略が当たれば、ユーザーがユーザーを引き込む連鎖反応が生まれる。グロースハッカーとは、自立し、自己増殖する成長マシンの発明者であり、オペレーターであり、整備士だ。この成長マシンが新興企業を成功の導くのだ。」
2.PMF
PMF:製品と市場がフィットしているということ。自分たちは良い市場を狙っており、そしてその市場を満足させることができる製品を持っている、という状態であること
PMFの見つけ方: 「Growth Hacker(グロースハッカー)」の名付け親が語る、プロダクトの急成長を実現するピラミッド構造
ちなみにFacebook、instagram、Skype、GROUPON、Airbnb、Fab、Zynga、Pinterest、Foursquareなどに投資をしたa16zのマークアンドリーセンは以下のように語っています。
「企業はPMF達成のために出来ることをすべて実行する必要がある。人を変え、サービスを修正し、異なる市場に参入し、やりたくないことは顧客にノーと言い、やりたくなくても顧客にイェスと言い、希薄化率の高い第4ラウンド増資を行うーとにかく、必要なことすべてだ。」
3.ABテスト
・ABテスト: 2つある選択肢のうち、どちらがより良い結果をもたらすことができるのかを見極めること
・ABテストの設定方法 :初心者でも出来る!Googleアナリティクス「A/Bテスト」設定マニュアル
・ABテストの活用事例: 【WEBマーケター必見】ABテスト最新事例19選
・ABテストツール:Optimizely
※日本にも素晴らしいツールがありますね!:planBCD
4.バイラル係数
・バイラル係数: サービスを利用する各メンバーが引き入れるあらたなメンバーの数
・バイラル係数の活用事例: 「ソーシャルゲーム」はどうして儲かるんだろう?- その重要指標と収益方程式を考察する
※バイラル・ループは超名著です!
5.コホート分析
・コホート分析:「ある特定の期間に初めて訪れた人」がその後、どのような行動をとっているのか?というのを確認する
・コホート分析のやり方: アドバンスセグメントを更に強力にする3つの新要素
Google アナリティクスを使ったらこんなことも出来てしまうんですね。すごい。
6.アクセス解析ツール
グロースハックのためには影響力のあるブログなどを見つけるのが重要
以下、有名なアクセス解析ツール
7.有名なグロースハッカーのブログ
※有名なので和訳もされています:ポール・グレアムのエッセイと和訳一覧
※彼らは、Quoraの次の質問の回答者の常連らしいです。
8.グロースハックに関する有名なスライド
・Mattan Griffelによるグロースハックの解説スライド
・Growth Hacking 101: Your First 500,000 Users
・21 Actionable Growth Hacking Tactics
・How to Create a Million-Dollar Business This Weekend (Examples: AppSumo, Mint, Chihuahuas)
9.Airbnbのグロースハック
最後に、この本に載っていた中で一番個人的に好きだった
Airbnbのグロースハックに関してメモ。
サービスを成長させるためにはまず「目につくことが大切」
→既に人気のサービスのトラフィックを活用出来ればいいのでは?
→Airbnbの募集をCraigslistにも同時投稿出来るようにした。
→トラッフィックが劇的に増加。
10.おまけ
「グロースハッカー」の書評では次のものも秀逸です!
・【マーケター必見!】書籍『グロースハッカー』の要点整理&押さえておきたいグロースハックブログ3選
そして、グロースハックと言えば高橋雄介さんの存在を抜きにして語れません。
GrowthHacker.jpはめちゃくちゃ勉強になる記事が多いです。
あ、あと、今サービスのグロースに関わっている人にめちゃくちゃお会いしたいので、もしよろしければいつでもご連絡いただけますと幸いです。飛んでいきます!
以上です。
追記
この記事を書いた後に読んだFacebookのグロースハック事例がもはや美しいレベルだったので、引用します。
小さな改善を重ね、大きな成長に ― Facebookでの事例
・スタートアップから順調に伸び、多くの資金を得た
・大量の機能を追加したが、ユーザーの獲得数増大には大きな成果なし
・全機能について新規ユーザーのリテンションに繋がったかを計測
・「追加した機能はリテンションに繋がっていない」という結論に
・リテンションとなるのは「友人とつながること」そのものだと仮定
・2年間、新機能の開発をストップして検証
・「登録から10日以内に7人以上の友人と繋がる率」をKPIに設定・その数値目標を達成するための施策のみに絞って実行
引用:元Facebookのグロースハッカーが明かす!「ユーザー獲得」成功と失敗の変遷
名著「グロースハッカー」、すべての人にオススメです。